2018年、2023年の2回、ブリーディングを行い、計13頭の尊い命に恵まれました。
FCIスタンダードを軸に、気質や健康面などを重視し、私が心を奪われたエレガントさなどのこだわりや理想を追い求めるブリーディングを心がけました。
2023年のブリーディングは、原産国ベルギー在住である、私がずっと憧れていたブリーダーさん協力の下に実現することができ、タービュレンについてもたくさん学ぶことができました。
私がお付き合いしているヨーロッパのブリーダーさん達は、スタンダードタイプ、気質だけでなく、健康面にもかなり気をつけたブリーディングを行うことで、健全性が高く、タイプの良い犬を作出されています。
例えば歯について。
噛み合わせや欠歯について、命に関わるものではないという理由から、あまり気にしないという意見を聞くことがありますが、私自身はとても大切な事項だと捉えていますし、それはヨーロッパのブリーダーさん達も同じです。
ただ、残念なことに、正しい噛み合わせ、完全歯の組合せのブリーディング(該当犬だけでなく、親きょうだい、血縁関係など調べられる範囲を調べてのブリーディング)をしても、不正咬合や欠歯が出ることもありますし、欠歯の親から完全歯が生まれないわけではありません。
ただ、確率的なことや後世につないでいくことを考えると、正しい噛み合わせ、完全歯でのブリーディングが望ましいと私は思っていますし、実際、ヨーロッパのブリーダーさん達は、完全歯でない個体はブリーディングから外します。
今回、私が希望を託そうと思った2頭、シエルとシャルー、揃って欠歯でした。
欠歯が出る確率がとても低い組合せのブリーディングだったのに。
その事はヨーロッパのブリーダーさん達にもすぐ報告しました。
そして、私はブリーディングを終わりにすることに決めました。
シエルとシャルーが欠歯である以上、この子達をブリーディングする選択肢はありません。
ブリードスタンダードでは、失格事項に該当する箇所ではありません。
ですが、だからといって欠歯の個体を、私がブリーディングする理由にはなりません。
歯だけでなく、骨格構成についてもちょっと気になる部分があります。
今回のことで、ブリーディングの奥深さ、怖さ、難しさ、
そして命を生み出す側の責任の重さも、この2回のブリーディングで実感しました。
自分の年齢を考えても、この次になるだろう3-5年後のブリーディングは難しいかな、と考えていたところでした。
色々思うことはありますが、ここは決断のタイミング。
ブリーディングはもうしないことに決めました。
私がこだわっていた事でもある、タービュレンらしいエレガントな美しさやブリードタイプ、そして気質などに関して、今回とても良いパピー達が誕生したと感じています。コートカラーもとてもきれいに出ました。
今後の成長がとても楽しみなパピー達です。
これからも、我が家で誕生した13頭の幸せと健康な犬生を見守って行きたいと思っています。